壊れている本を見つけたとき、みんなはどうする? 1 図書館の人に教える。 2 家でセロハンテープをはるなどの修理をする。 3 そのままにしておく。 図書館でいちばんいいのは、1 です。 図書館には、本の修理をするための道具があります。 だから、2 のようにセロハンテープをせっかくはってくれても、それを はがしてからもう一度、直さなくてはなりません。 もし、壊れている本を見つけたら、図書館の人に教えて下さいね。 |
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図書館で使っている本専用の道具いろいろ 1 保護用シート(フィルム状のカバー) 粘着性(ねんちゃくせい)のある透明のシートです。 いろいろな大きさがあります。 サランラップのイメージに近いかもしれません。 図書館のほとんどの本の表紙にかけられています。 また、本を修理するときにも使います。 しかけ絵本のしかけの部分を補強するときにも使っています。 2 保護用シート専用バサミ 保護用シートを切るときに使います。 他のものを切ると、使えなくなってしまいます。 布を切る時の裁ちばさみに似ています。 3 製本用のり 本の修理に使います。ボンドに似ています。 竹ぐしや筆を使って、外れたページと本をくっつけます。 |
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図書館の修理の種類いろいろ 1 ページが破れているとき 保護用シートを破れている部分の大きさに切ります。 破れた部分にシートを貼ります。 ☆破れた部分にセロハンテープが貼られているときは・・ ドライヤーでセロハンテープを熱してからはがします。 カッターで少しずつはがすこともあります。 全部はがしてから、保護用シートを貼ります。 2 ページが本から外れているとき ブッカーのりを外れたページにつけて、本にくっつけます。 のりが乾いたらきちんとついているか確認して、棚に戻します。 さらに、本がバラバラになってしまう程のひどい状態の時には、 最初から組み立て直すこともあります。 3 らくがきがあったとき ボールペンや鉛筆、クレヨンなどで描かれています。 消しゴムで消すことができるときは、消します。 けれど、消しゴムを使うと、絵や字が薄くなってしまい、 修理が出来ないこともあります。 図書館の本に書き込みするのはやめて下さいね。 4 ゴミがはさまっているとき 本にゴミがはさまっていることが多くあります。 自分が借りた本にガム!や消しゴムのカス、髪の毛、ペットの毛、 食べカスなどが本についていたら、嫌な思いをしませんか? ガムが本についてしまうと、取れなくなってしまうことが多いです。 これは、自分たちが気をつければなくせることです。 次の人が気持ちよく読めるように気をつけましょう。 |
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本が壊れてしまう原因を考えてみよう! 1 たくさんのお友だちに読まれて、本がくたびれてしまったとき こども図書室の本でくたびれてしまった本の貸出回数を調べて みると、100回〜120回を超えているものもあります! 2 乱暴に本が扱われてしまうとき ☆本を乱暴に扱うというのはどういうことかな? 貸出や返却のときに、ノンタン袋を逆にして本を出すお友だちがいます。 本をノンタン袋から出すときは、一冊ずつ手で出しましょう。 また、本の表紙の端だけをつまんで持つお友だちがいます。 そうすると、本のページが取れやすくなってしまうので、 本は閉じて持って下さいね。 3 本がぬれてしまったとき みんなは本がぬれて、乾いた後、どうなるか知ってますか? 本のページの部分にしわがよってしまいます。 ひどくぬれてしまうと、ページが波のようにバサバサになってしまいます。 雨の時にぬれてしまう本が多いようです。 ノンタン袋だけでは、雨が本にしみてぬれてしまいます。 雨の日は、ビニールの袋で本をカバーしてあげて下さいね。 |
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どうして本は大切にしなければならないのかな? 図書館にある本は、みんなの本です。 自分だけでなく、お友だちも読みます。 そして、自分が大きくなった時、またちいさな子どもたちが読みます。 大きくなった時にお気に入りの本が、図書館にあったら嬉しいですよね。 長い間、みんなで読めるように大事にしましょう。 また、本はずっと売られているわけではありません。絶版といって、 本の出版が終わって、本を買えなくなってしまうこともあります。 図書館には、そんな本を保存しておく役割もあります。 中央図書館の3階に、集密書庫という場所があって、 そこに保存してあります。 みんなにも借りてもらえる本です。 今度、集密書庫の古い昔の本を借りてみるのも面白いかもしれませんよ。 それに、図書館に来た時に、きれいな本が並んでると嬉しいですよね。 だから、みんなに大事にして欲しいのです。 |
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