[ものしりはかせバックナンバー]
中央図書館こども図書室ものしりはかせ

このコーナーでは 図書館のしくみを すこしずつしょうかいするよ!
みんなも 図書館ものしりはかせをめざそう!
(2005年11-12月号 より)

今回のものしりはかせは「修理本」です!

クレヨン  壊れている本を見つけたとき、みんなはどうする?

  1  図書館の人に教える。
  2  家でセロハンテープをはるなどの修理をする。
  3  そのままにしておく。

   図書館でいちばんいいのは、1 です。
   図書館には、本の修理をするための道具があります。
   だから、2 のようにセロハンテープをせっかくはってくれても、それを
   はがしてからもう一度、直さなくてはなりません。
   もし、壊れている本を見つけたら、図書館の人に教えて下さいね。

クレヨン


クレヨン  図書館で使っている本専用の道具いろいろ

  1 保護用シート(フィルム状のカバー)
     粘着性(ねんちゃくせい)のある透明のシートです。
     いろいろな大きさがあります。
     サランラップのイメージに近いかもしれません。
     図書館のほとんどの本の表紙にかけられています。
     また、本を修理するときにも使います。
     しかけ絵本のしかけの部分を補強するときにも使っています。

  2 保護用シート専用バサミ
     保護用シートを切るときに使います。
     他のものを切ると、使えなくなってしまいます。
     布を切る時の裁ちばさみに似ています。

  3 製本用のり
     本の修理に使います。ボンドに似ています。
     竹ぐしや筆を使って、外れたページと本をくっつけます。

クレヨン


クレヨン  図書館の修理の種類いろいろ

  1 ページが破れているとき
     保護用シートを破れている部分の大きさに切ります。
     破れた部分にシートを貼ります。

   ☆破れた部分にセロハンテープが貼られているときは・・
     ドライヤーでセロハンテープを熱してからはがします。
     カッターで少しずつはがすこともあります。
     全部はがしてから、保護用シートを貼ります。
 
  2 ページが本から外れているとき
     ブッカーのりを外れたページにつけて、本にくっつけます。
     のりが乾いたらきちんとついているか確認して、棚に戻します。
   
     さらに、本がバラバラになってしまう程のひどい状態の時には、
     最初から組み立て直すこともあります。
 
  3 らくがきがあったとき
     ボールペンや鉛筆、クレヨンなどで描かれています。
     消しゴムで消すことができるときは、消します。
     けれど、消しゴムを使うと、絵や字が薄くなってしまい、
     修理が出来ないこともあります。

     図書館の本に書き込みするのはやめて下さいね。

  4 ゴミがはさまっているとき
     本にゴミがはさまっていることが多くあります。
     自分が借りた本にガム!や消しゴムのカス、髪の毛、ペットの毛、
     食べカスなどが本についていたら、嫌な思いをしませんか?
     ガムが本についてしまうと、取れなくなってしまうことが多いです。

     これは、自分たちが気をつければなくせることです。
     次の人が気持ちよく読めるように気をつけましょう。

クレヨン


クレヨン  本が壊れてしまう原因を考えてみよう! 

  1 たくさんのお友だちに読まれて、本がくたびれてしまったとき
     こども図書室の本でくたびれてしまった本の貸出回数を調べて
     みると、100回〜120回を超えているものもあります!

  2 乱暴に本が扱われてしまうとき

   ☆本を乱暴に扱うというのはどういうことかな?
     貸出や返却のときに、ノンタン袋を逆にして本を出すお友だちがいます。
     本をノンタン袋から出すときは、一冊ずつ手で出しましょう。

     また、本の表紙の端だけをつまんで持つお友だちがいます。
     そうすると、本のページが取れやすくなってしまうので、
     本は閉じて持って下さいね。

  3 本がぬれてしまったとき
     みんなは本がぬれて、乾いた後、どうなるか知ってますか?
     本のページの部分にしわがよってしまいます。

     ひどくぬれてしまうと、ページが波のようにバサバサになってしまいます。
     雨の時にぬれてしまう本が多いようです。
     ノンタン袋だけでは、雨が本にしみてぬれてしまいます。
     雨の日は、ビニールの袋で本をカバーしてあげて下さいね。

クレヨン


クレヨン  どうして本は大切にしなければならないのかな?

    図書館にある本は、みんなの本です。
    自分だけでなく、お友だちも読みます。
    そして、自分が大きくなった時、またちいさな子どもたちが読みます。
    大きくなった時にお気に入りの本が、図書館にあったら嬉しいですよね。
    長い間、みんなで読めるように大事にしましょう。
  
    また、本はずっと売られているわけではありません。絶版といって、
    本の出版が終わって、本を買えなくなってしまうこともあります。
    図書館には、そんな本を保存しておく役割もあります。
    中央図書館の3階に、集密書庫という場所があって、
    そこに保存してあります。
    みんなにも借りてもらえる本です。
    今度、集密書庫の古い昔の本を借りてみるのも面白いかもしれませんよ。

    それに、図書館に来た時に、きれいな本が並んでると嬉しいですよね。
    だから、みんなに大事にして欲しいのです。

クレヨン



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