このコーナーでは 図書館のしくみを すこしずつしょうかいするよ!
みんなも 図書館ものしりはかせをめざそう!
(2006年1-2月号より)
今回のものしりはかせは「暦(こよみ)」です!
こんにちは! 「かみしばい」のたなを担当している、図書館員の【た】です。 去年の夏、ボランティアに来てくれた中学生のおねえさんたちといっしょに、 「あ」「い」「う」「え」「お」と仕切りの板をいれました。 そうしたら、読んだ後のかみしばいを片付けるとき、みなさんが気をつけて 「あ」で始まる名前のかみしばいは「あ」に、「い」で始まる名前のかみしばいは「い」に、 と、ちゃんと入れてくれるようになりました! ご協力ありがとうございます!! ここで、もう少しお願いしたいことがあります。
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「こよみ(暦)」ってなんだろう? あけましておめでとうございます。 今年も中央図書館こども図書室は本や行事をたくさんご用意して、 みなさんをお待ちしています。 ところで、新しい年が来て、新しい1月、2月となりますが、 「年」とか、「月」とかって、どうやって決まったのでしょうか。 今年は、2006年、平成18年、戌年。さてさて、「こよみ」ってなんでしょう? 『ロビンソン・クルーソー』という本の中で、 無人島にひとり流れ着いたロビンソン・クルーソーは、 毎日ナイフで柱にひとつずつしるしをつけ、何日たったか記録しました。 朝が来て、昼が過ぎ、夜になり、また朝が来る、この24時間のくり返しが一日。 一日を積み重ねて、天気や気温、月の姿、星のめぐり、また、動物や木や花の様子で、 決まったリズムがあることがわかる、そこからわたしたちの ずっと昔のご先祖様たちがこよみを作り出したのです! |
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「こよみ」っていつからあったの? 世界で一番古いこよみは「古代エジプト暦」。今から6000年も前のこよみです。 今使われているこよみのもとは西暦前46年ユリウス・カエサル (*シェークスピアの『ジュリアス・シーザー』といえば聞いたことある人もいるかな?)が ローマで定めました。 つまり、キリストさんが生まれた年が西暦の始まりだとされているので、 それよりも前からあったわけです。 その後、1582年にローマ法王グレゴリウス13世が少し手を加えた 「グレゴリオ暦」を定め、今まで続いています。 これらは太陽の角度や星のめぐりなどから計算され作り出された、 「太陽暦」という種類のこよみです。 日本では、埼玉県の稲荷山古墳で見つかった剣に 「辛亥(しんがい)年」という年がしるされていて、 これが今わかっている日本での最初の「年」の記録です。 これは中国大陸のこよみによる表し方で、西暦では471年だといわれています。 しかし、それよりずっと前の10000年くらい前から ご先祖様(*縄文人)の暮らしはあって、季節を知るために使われた日時計と思われる 「ストーンサークル」は北海道・東北地方に多く見つかっています。 |
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日本ではいつから今の「こよみ」になったの? 「むかしのこよみ」ってどんなの? 「平成」の前は「昭和(しょうわ)」、その前は「大正(たいしょう)」、 その前は「明治(めいじ)」。 日本では、天皇がかわると(*江戸時代まではうらないや都の引越しなど いろいろなことで変わったりもしています)、「年」も新しくなります。 ところで、明治5年は12月2日で終り、次の日は明治6年1月1日になりました。 明治政府が、江戸時代に使われていた、月の満ち欠けをもとに考えられた「太陰太陽暦」の 「天保暦(てんぽうれき)」をやめ、「グレゴリオ暦」を使うことに決めたのです。 ヨーロッパ諸国やアメリカとこよみを合わせるため、そして何より、 明治5年の12月と明治6年13月(*1年354日のこよみなので、 少しづつ季節とづれてきます。そこで、19年に7回、13月のある年がありました。)の 役人のお給料をはらわずにすませるためにお金に困った政府が考えついた、というわけです。 7世紀末から1872年(明治5年)まで、日本のお正月は今の2月の初め (*だいたい立春が元旦にあたります)でした。 節分の豆まきは、大晦日の行事だったのです。 |
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一月は「睦月」、二月は「如月」、それってなに? これは、日本だけの古い時代からある月の名前です。「睦月」はむつき。 お正月はみんなが睦まじく(なかよく)集まる月、 ということからつけられた、ともいわれています。 「如月」はきさらぎ。草や木の芽がふくらんでくる「草木張月(くさきはりづき)」がなまった、 など、いろいろなことがいわれています。 |
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