[ものしりはかせバックナンバー]
中央図書館こども図書室ものしりはかせ

このコーナーでは 図書館のしくみを すこしずつしょうかいするよ!
みんなも 図書館ものしりはかせをめざそう!
(2006年 7-8月号 より)
今回のものしりはかせは、「職員インタビュー」

図書館で働いている人を紹介します!(2006年現在)
中央図書館では現在、常勤職員・非常勤職員・臨時職員のほか
清掃の方・警備の方・施設管理の方
ボランティアさんなども含めると100人以上の人が働いています。

今回はその中で、こども図書室のメンバー9人におはなしを聞きました。

クレヨン  質問1:まかされている仕事を教えてください。

 図書館で働いている人は、図書館の運営(うんえい)に関わる仕事と 書架(しょか)を管理する仕事と、二つの仕事を持っています。 その両方を答えてもらいました。
 こども図書室はこども図書室のメンバー全員で運営しており、 それを取りまとめるという意味でそれぞれの担当が決められています。
くま 江戸川区内図書館の児童室を担当している人たちと「担当者会議」を開いて 各図書館との連携(れんけい)をとる仕事をしています。
書架は、おもに「しらべもの」のコーナーを担当しています。
ねこ 中央図書館で行われる行事(ぎょうじ)を担当しています。 こども図書室が行っている行事(ぎょうじ)は、たくさん種類が あるので、ボランティアの人たちや劇団の人たちと話し合って 日程の調整をするのが大変です。
担当している書架は、日本の読み物(ラベルにFという字が書いて あります。) と絵本、雑誌、文庫の棚です。 みんなが利用しやすい書架になるよう、毎日少しでも 書架の整理をするよう心がけています。
いぬ 「みんなのこども図書室」を作ることのほか、書架は調べ物の担当です。
ぺんぎん 私の仕事は、毎月のこども室の予定(団体貸出の担当・おはなし会の担当などを いつ、誰がやるのか)を表にまとめる仕事をしたりしています。
書架は絵本を担当していて、本を整理していると子どもの時に読んだ本があったり、 読んでみたくなる本を見つけたりして、色々な発見ができるので楽しいです。
かえる 小学校・保育園などの団体貸出を担当しています。 団体貸出には、事前に先生方が図書館に来て選んだ本を 後日車で届けるというサービスもあります。 みなさんの教室にも図書館の本が置いてないかな?  図書館にはあまり行ったことがないというお友達も、団体貸出の本を読んで、 もっといろんな本を読みたいというふうになったらいいなと思います。 図書館ってすごくいろんな本があって、きっと一日中いてもあきないと思います。
ぶた 私はこども図書室の行事と絵本を担当しています。
行事には、おはなし会や映画会、劇団公演などがあります。 私は、それをみんなに観てもらうための準備が仕事です。 みんなが喜んでくれたり、楽しんでくれたりすると、とても嬉しいです。
絵本の書架は、みんながもっと手にとりやすくしていきたいと思っています。
さる 図書館見学・職場体験などの連絡や準備の係をしています。
詩歌・外国文学・小型絵本・大型絵本・紙芝居の棚を担当してます。
うさぎ 私の担当はこども図書室の予算や本の管理です。本の管理には、「最後の一冊」という仕事もあります。 「最後の一冊」とは、江戸川区立図書館全体で1冊しかない本です。あまり借りられなくなったけれど 残しておきたいという本は、中央図書館に集められます。その本を中央図書館の資料として集密書庫に 保存する仕事です。
書架担当は、外国文学・紙芝居・プチ(小さな)絵本です。
ぱんだ 団体貸出担当です。 どんなことをしているのかは、今度ものしりはかせで紹介できたらいいな。
他に、本を買うお金の計算などもしています。
書架は、F(よみもの)と文庫・雑誌を担当しています。 かいけつゾロリやわかったさん・こまったさんシリーズを中心に 何冊か本を買い換えて新しくしたの、みんな気づいていたかな?

クレヨン


クレヨン  質問2:おすすめの本やふだん読んでいる本を教えてください。

 おすすめの本はなんだろう? ふだんは皆どんな本を読んでいるのかな…?
くま ノンフィクション系が好きです。実話やエッセイ・伝記または実話にもとづいた歴史物や 小説、推理小説などを好んで読んでいます。
●子どもの頃読んだ本
 小学校時代―「ふしぎなたいこ」「ロッタちゃんのひっこし」「小公子」「キュリー夫人」「日本昔話」
 中学校時代―横溝正史シリーズ「犬神家の一族」「悪魔の手毬唄」など
●最近読んだ本
 赤木かん子編「死神」、富安陽子「樹のことばと石の封印」
●おすすめの本
 「ふしぎなたいこ」「かぼちゃスープ」「あのときすきになったよ」 「樹のことばと石の封印」「魔女がいっぱい」「番ねずみのヤカちゃん」
ねこ おすすめの本は、柏葉幸子さんが書いた本すべてです。 その中で特に、おすすめなのは 「ブレーメンバス」「霧のむこうのふしぎな町」「ミラクル・ファミリー」 「ふしぎなおばあちゃん×12」です。
中学生のころから、よく読んでいた本は集英社のコバルトシリーズです。 特に好きだった作家は、新井素子・氷室冴子・前田珠子などなど。 読んでみたいと思った本は、どんなジャンルでも読んでいました。
いぬ 「100万回生きたねこ」は、6才のころ読んだ時はちんぷんかんぷんでしたが、 不思議なみりょくがあり、何度も読み返していました。 本が自分に問いかけたり語りかけてくる内容は その年齢や時々によってまったく違うんだな、とはじめて知った本です。 さいきんのおすすめは「クロニクル千古の闇」と「ライラの冒険シリーズ」です。
ぺんぎん おすすめの本は、宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」です。幻想的な世界に、 読んだときは入り込んでしまいました。
普段読むのはファンタジーの本が多く、ついつい手にとってしまい がちです。
かえる おすすめの本は、絵本「おばあちゃん」大森真貴乃さくです。胸がジーンと熱くなりました。
ぶた 絵本なら「もこもこもこ」「おやすみなさいフランシス」など。
ミヒャエル・エンデの本! 「モモ」「はてしない物語」。 映画にもなっていますが、映画の良さ、本の良さ、それぞれあります。 今、読むからこそ感じることの出来る気持ちがあります。
ぜひ! 本を読んで楽しむ気持ちを知ってもらいたいです。
さる いい本だなあ、としみじみ思う本、いっぱいありますよ。 おすすめしたくないほど大好きな本も幾つかあります。 小学校中学年のころは、その大好きな本3冊くらいを順番にいつも図書館で借りていました。 図書館そのものや本そのものの、秘密めいたところがたまらなく好きだったのです。 無口な司書の先生の厳しい目つきも雰囲気を盛り上げるひとつの要素でした。 (なので、今図書館で仕事をしていて、できるだけ温かいやさしい対応をしようとしている自分に、 ふと、疑問を感じることさえあるのです。) で、その大好きだった本は何かというと・・・秘密です。
現在、普段よんでいるのは、ジャンルはとくになくて、書架で見かけて気になった本や これは読まなければ駄目だな、と感じる本です。 新聞だけは毎日隈なく読みます。何が今起こっているのか知りたいからです。
うさぎ 外国文学には、面白い本がたくさんあります。 「赤毛のアン」「エルマーのぼうけん」「シャーロック・ホームズ」「怪盗ルパン」 「グリム童話」「西遊記」などなど数え上げたら切りがありません。 名作といわれるものも多く、最近話題になった「ハリー・ポッター」「指輪物語」 「ナルニア国物語」などもあります。 外国文学の書架が奥にあるためか、面白い本がたくさんあるのにもかかわらず、 日本の読み物に比べると貸出数は少ないです。 ぜひ、みんなも読んでみてね。 日本の読み物とは違った味わいがあり、新しい世界に出会えますよ。
ぱんだ ヤングアダルト…こども図書室においてあるものよりも、少し年が上の お兄さんお姉さんに向けて書かれているものを指して、そう呼びます。
大きくなってから読んで、小さいころに読みたかった! と思った、 「空色勾玉」「白鳥異伝」「薄紅天女」。和風ファンタジーです。 この三部作は、中央図書館ではヤングアダルト(J)の棚に置いてあるけれど、 小学校高学年の人なら読めます! おすすめ!
日本の作家が描いたファンタジーつながりで、逆にこども図書室にあるけれど 大人が読んでも面白い本といえば「守り人シリーズ」。 今秋は新刊発売、来春はアニメ化もするそうで、楽しみです。

クレヨン

\ こんなメンバーで働いています! /

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