このコーナーでは 図書館のしくみを すこしずつしょうかいするよ!
みんなも 図書館ものしりはかせをめざそう!
(2006年 9-10月号 より)
今回のものしりはかせは「団体貸出」です!
「団体貸出」(だんたいかしだし)という言葉を、聞いたことがありますか?
図書館が、個人ではなく団体向けに行っているサービスです。
こども図書室なので、子どもが所属している団体向けへの貸出をご紹介しますね!
対象――サービスを受けることができるのは? 子どもが所属している団体とは、すなわち 小学校やすくすくスクール・保育園・幼稚園などです。 あなたは、自分だけが使う「かしだしけん」を作っていますよね。 団体の場合は、各団体の代表者――主に先生――に対して、「かしだしけん」を作ります。 |
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資料――なにを借りることができるの? 借りられる資料は、本のみです。 CDやビデオ・DVDなどの視聴覚資料は貸出していません。 また、資料の予約ができません。 よみものや調べものの本など、種類よりも複本(同じ本)が 多くなるように考えて揃えてあります。 |
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貸出(1) 持ち帰り 団体貸出の本は、各団体の先生がそれぞれ選んでいます。 貸出できる冊数は100冊までで、1ヵ月間貸出できます。 冊数が多いので、事前に電話などで、いつ本を選びに来るのか連絡をもらいます。 選び終わった本は、個人の本と同じく図書館の職員が貸出をします。 貸出した本は、先生が学校や保育園へ運びます。 |
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貸出(2) 配送サービス また、借りた本を各団体に送り届けるサービスも行っています。 その場合(各図書館によって異なりますが)中央図書館では 貸出できる冊数は70冊までとやや少なくなります。 図書館にある本の数も運ぶときトラックに積める数も、限りがあるからです。 先生が自分で本を持ち帰る場合とは違い、配送の場合はあらかじめ 2週間ほどの選定期間を決めてあり、その間に本を選びに来てもらいます。 図書館に閉架書庫があるというのは、前にものしり博士で紹介しましたね。 中央図書館では、その閉架書庫で本を選んでもらっています。 選ばれた本はコンテナに詰め込まれ、 配送業者さんによってトラックで学校まで運ばれます。 |
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返却 持ち帰りの場合は、一ヵ月後にまた図書館まで先生が本を運び、 図書館の職員が返却作業をします。 配送を利用した場合は、再びトラックで図書館まで返ってきます。 返ってきた本はコンテナから出し、返却処理をして棚に戻します。 |
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問題――図書館が困っていること 団体貸出のサービスを行っていて(残念なことに)よくある、 困った問題を紹介しましょう。 ひとつは、あなたやお友達、あるいは学校の本がコンテナに入って図書館までやって来ること。 どこから来たのか特定できることが多いですが、できないこともあります。 本の他にも、プリントや定規・消しゴムなどが入っていることがあります。 ひとつは、本や紙芝居がひどく汚れていること。 チョークの粉や砂、もっと悪いときには、上履きで踏んだような跡があります。 図書館の本は、たいてい透明のカバーがかかっているので、ふけば奇麗になります。 汚してしまった場合には、ふいてから返してくださいね。 そしてもうひとつ、弁償の問題です。 団体貸出で借りた本の中で、なくなってしまった・破いてしまった ・らくがきしてしまった本は、ないでしょうか。 個人向けでもそうですが、そうした本は買って返さなくては いけないということになっています。 図書館の本は、みんなの本です。扱いには注意して、大切にしてください。 |
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