[ものしりはかせバックナンバー]
中央図書館こども図書室ものしりはかせ

このコーナーでは 図書館のしくみを すこしずつしょうかいするよ!
みんなも 図書館ものしりはかせをめざそう!
(2007年 1-2月号 より)
今回のものしりはかせは「かわいそうな本たち」

クレヨン  図書館の本の最後

 以前のものしりはかせで本の修理の話をしました。 (→ここからとべるよ!
 修理すれば、元どおりとはいえないまでも、 書架(しょか)に戻すことができる本はたくさんあります。 けれど、なにをしても書架(しょか)に戻せない本も、やっぱりあります。 長い間みんなの手に渡って読まれてきた本は、どうしても壊れやすくなります。 もうこれ以上は無理かなと判断して、図書館の書架(しょか)から なくすのも図書館の人の仕事です。
 また、書架(しょか)から抜いた本は捨てるだけではなく、 団体貸出の本を選びに来た先生方に持って行ってもらったり リサイクル置き場に置いたりもします。

クレヨン


クレヨン  かわいそうな本たち

 ここしばらく、中央図書館こども図書室の出入り口にあるとうめいなケースでは、 「かわいそうな本たち」という特集(とくしゅう)をくんで、 いろいろな本を紹介しています。

11月に撮影した、展示のようすです。

 かわいそうな本というのは、本の内容が「かわいそう」なのではなくて、 本自身が「かわいそう」な状態になってしまった本のことです。

犬にかまれた本 やじるし
やじるし きられた本
水にぬれた本 やじるし
やじるし やぶれた本
らくがきされた本 やじるし

 借りた本を開いてみたら、こんな風になっていたらどうでしょう。 いやな気分になりませんか?
 「かわいそうな本」は、もうみんなに貸出(かしだし)することはできません。 見つけたら、カウンターに持ってきて教えてくださいね。


クレヨン


クレヨン  なぜ弁償(べんしょう)しないといけないの?

 もしも、借りた本を「かわいそうな本」にしてしまったら?  図書館では、同じ本を買って返してもらうことになっています。 これを弁償(べんしょう)といいます。
 どうして弁償(べんしょう)しないといけないのか、わかりますか?  みんなのお父さんやお母さんが払っている税金(ぜいきん)で、 図書館というものは成り立っています。 それなら買って返さなくても、図書館が買いなおしてくれればいいじゃないかと思いますか?  でも、よく考えてみて下さい。 図書館の本はあなたの本ではなくて、みんなの本です。 あなたが「かわいそう」にしてしまった本を、 みんなのお金で買うというのはおかしくありませんか?
 それに、新しい本が毎日次々と出版されています。 「かわいそう」な本を買いなおすより、 新しい本をたくさん買った方が良いですよね!

クレヨン



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