[ものしりはかせバックナンバー]
中央図書館こども図書室ものしりはかせ

このコーナーでは 図書館のしくみを すこしずつしょうかいするよ!
みんなも 図書館ものしりはかせをめざそう!
(2007年 11-12月号 より)
今回のものしりはかせは、「どうして ただ なの?」

クレヨン  どうして ただ なの?

 みんなは図書館で本を借りるとき、
 「どうしてただなの?」って、不思議に思ったことはないかな?

 どうしてただなのかな?
 今回はその謎に少しだけせまってみます。

 学校図書館、会社の中の図書館、国会図書館、大学図書館、私立の図書館と、 色々なしゅるいの図書館があります。
 その中にはお金のかかる図書館もあります。

 ふだんみんなが利用してくれている江戸川区立図書館は、 公共図書館こうきょうとしょかんといいます。
 公共図書館は、「図書館法」 という法律をもとにつくられた図書館で、無料で利用できます。
 日本にはいろいろな法律があります。
 法律というのは・・・ みんながなかよく元気にくらせるように、国で決めたきまりのことです。


クレヨン


クレヨン  「だれでも平等びょうどうに ちしきを取り入れることができるように。」

 もしも、図書館に入るときや本を借りるときにお金がかかっていたら・・・。
 お金を持っている人しか、図書館を利用することができなくなってしまうよね。
 それは「平等びょうどう」とはいえません。
 どんな人でも図書館に来て、色んな本を読んで楽しんだり、 きょうみのあることを調べたりすることができます。
 「知る権利」をお金によって制限せいげんすることはできません。
 だから「図書館法」では、お金をとらないことに決めているのです。

 でも、法律があったからといって、お金がなくっちゃ本は買えません・・・。


クレヨン


クレヨン  お金はどこからでているの?

 公共図書館は、おもに「税金」という、大切なお金でなりたっています。
 税金というのは・・・道路や学校を作ったり、 お医者さんにかかるときにおせわになる健康保険や、 安全にくらせるように警察や消防という活動をしたりと、みんながくらしやすいように、 お父さんやお母さんやみんなから集める会費のようなものです。

 去年一年間に江戸川区立図書館で買った本の冊数は、 やく85,000冊
 本を買うためのお金は、やく150,000,000円です。
 そして、江戸川区の人口は665,633人
 さて、少し計算してみましょう。
 本を買うお金÷江戸川区の人口=225円

 225円でいろいろな本を買うのはたいへんだけど、665,633人分のお金を集めれば 85,000冊もの、たくさんの本を楽しめるしくみになっています。


クレヨン


クレヨン  図書館へ来てくれるお友だちへ

 図書館にある、全部の本が、君のために用意されています。
 でも、その本のどれもが、君だけの本ではありません。
 だから、なくしたり、やぶいたり、ぬらしてしまったりしたときは、 せっかく「ただ」で借りたのに、同じ本を買って返さなくてはいけなくなってしまいます。

 図書館の本は、みんなの共有財産きょうゆうざいさんです。
 たった一冊の本も、区民全員の財産です。
 とても大切なものですので、大切に読んでくださいね。


クレヨン



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