[ものしりはかせバックナンバー]
中央図書館こども図書室ものしりはかせ

このコーナーでは 図書館のしくみを すこしずつしょうかいするよ!
みんなも 図書館ものしりはかせをめざそう!
(2008年 1-2月号 より)
今回のものしりはかせは、「予約(よやく)」!

予約ってなに?というギモンから、
本がはやくまわってくる?予約のコツまで、
図書館の「予約」というサービスについて紹介します!

クレヨン  予約ってなに?

 ほしい本が書架(しょか)にない!
 そんなとき「じゃあいいや」って、あきらめていませんか?

 図書館では、在庫(ざいこ:本が書架にある状態)していない資料を、 予約することができます。
 たとえば、借りたい本をほかの人が借りているときは、予約しておくと 本が返ってきたときに図書館から連絡がいきます。
 また、ここの図書館に借りたい本がないときも、ほかの図書館が その本を持っていれば予約ができます。 予約した本は希望する図書館で受け取ることができます。


クレヨン


予約予約予約予約予約予約予約予約

クレヨン  どうやって予約するの?

 どんな方法があるかというと、下のような3つの方法があるんです。

 1.おーぱっくんで予約する
 2.インターネットで予約する(事前にインターネット上での登録が必要です)
 3.カウンターで予約する

 本が用意できると、図書館は予約した人に連絡をします。
 予約の本は連絡をしてから7日間、図書館で受け取りを待っています。 連絡のときは、「××日までに取りに来てください」と伝えるので、 必ずその日までに取りに来てくださいね。
 連絡は予約した本人にしています。 本人がいないときは、家族や留守番電話などに伝言を残します。 届いた本の名前を伝えるのは本人だけです。

 予約をするときも、予約の本を受け取るときも、かしだしけんが必要です。


クレヨン


クレヨン  予約するときの注意

1.登録したあと、電話番号が変わっていませんか?
 図書館では、かしだしけんを作ったときに教えてもらった電話番号に連絡しています。 けれど、たまに電話番号が変わっていて、連絡ができない人もいます。
 そういうときは、資料が用意できた日から7日間、受け取りを待っています。 連絡が取れないと、予約はキャンセルになってしまいます。 電話番号が変わっていたら、予約の前に図書館のカウンターで教えてください。
 また、インターネットでメールアドレスを登録すると、メールで連絡が届くようになります。
 このメールの場合も、同じことがいえます。メールアドレスが変わっていたり、 アドレス自体は変わっていなくても、迷惑メール対策などでメールを拒否していたりすると、 図書館からのメールが届かないことがあります。

2.予約がいっぱい入っている本は、来るのが遅い
 予約する人が多ければ多いだけ、本が用意できるまでに時間がかかります。
 たとえば、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』は、江戸川区に38冊もあります。 しかし、762件の予約が入っています。 この本を今借りているのは、2006年の8月に予約をした人です。 つまり、もしあなたがこれからこの本を予約したとしても、借りられるのは、 ずーーーーーっと先になってしまうわけです。
 それでもいい?よく考えてから、予約をしてくださいね。
 (※本の数や予約を待っている人の数は、2007年12月現在の数字です。)

3.上下巻に分かれているものやシリーズものは1冊ずつ予約しましょう
 「ハリー・ポッター」のように1つのお話が上・下巻に分かれている本や、 「デルトラ・クエスト」などのシリーズものの本を予約するときにも、注意が必要です。
 こういう本はたいてい上巻を予約している人の方が多いので、 上巻と下巻を同時に予約すると下巻の方が先に用意できてしまいます。 でも、やっぱり上巻から読みたいですよね?
 予約するときは1冊ずつ!気をつけてください。


クレヨン


クレヨン  予約するときのコツ

 おーぱっくんやインターネットで、 【にんきのある本】というボタンを押してみたことがありますか?
 ずら〜っと並ぶ本の中、ポケモンやゾロリなどが目に入りますね。
 その中の、『チョコレート工場の秘密』について話をしましょう。 映画化されて人気が集中しましたが、この本はロアルド・ダールの代表作とされ、 昔から読まれてきたものです。

 ここで知っておいてほしいことがあります。
 図書館は書店と違って、一番新しい本を置いてあるわけではありません。 文章が同じでも、違う出版社から出ているものやイラストを描いている人が違うもの、 外国のお話だと翻訳(外国語を日本語になおすこと)した人が違う本など、 なるべくいろいろな本をそろえて、みんなに見てもらえるようにしています。
 『チョコレート工場の秘密』でいうと、評論社が1978年に出した単行本・ 評論社が1988年に出した文庫本・評論社が2005年に出した単行本 (ロアルド・ダールコレクションの2巻目。新訳&新イラスト)などがあります。

 さて、この本たちの情報をまとめてみましょう。予約の状況についても載せてあります。

チョコレート工場の秘密
出版年
(出た年)
形態
(かたち)
特徴
(とくちょう)
江戸川区で
持っている冊数
予約して
待っている人数
1978年単行本
1988年文庫本248
2005年単行本 新訳&
新イラスト
10

 これを見れば一目でわかると思いますが、予約が多いのは1988年の文庫本です。 なるほど、江戸川区に2冊しかないんですもの。予約をしても、なかなか順番が回ってこないはずです。 それに対してほかの本は、もう予約もなくなって棚に並んでいるのです。 2005年の新訳ではなく旧訳が読みたいんだ!という人でも、1978年の本があるわけです。
 (※本の数や予約を待っている人の数は、2007年12月現在の数字です。)

 実は同じことは「ハウルの動く城」や「ゲド戦記」の映画化のときにもおこりました。 そして、みんなが大好きな「かいけつゾロリ」や「怪談レストラン」などのシリーズでも、 こういった予約待ち現象は多く見られます。
 カウンターで予約するお友だちには、「こういう本もあるよ?」と紹介することができますが、 インターネットやおーぱっくんから予約しているお友だちには、伝える機会がありません。 それで今回のものしりはかせで、お話させてもらうことにしました。
 というわけで、みなさん! 予約をするときはまず、本のかたちやとくちょうが違っても 内容は同じという本が、ほかにはないかどうかチェックしてみてください。


クレヨン


クレヨン  図書館へ来てくれるお友だちへ

 図書館って、知らないだけで、けっこう便利なことがたくさんあります。
 予約のことも、知らなければ、読みたい本をガマンして終わっちゃいますよね。
 それって、とってももったいない!

 「こういうこと、できないの?」
 思ったら、カウンターで、ちょっと聞いてみてください。
 ひょっとしたら、それ、できるかもしれませんよ?

 図書館のしくみを知って、これからももっと、図書館へ来てくださいね!


クレヨン



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