[ものしりはかせバックナンバー]
中央図書館こども図書室ものしりはかせ
このコーナーでは 図書館のしくみを すこしずつしょうかいするよ!
みんなも 図書館ものしりはかせをめざそう!
(2009年 7-8月号 より)
今回のものしりはかせは、

本 
〜本のつくり〜


あおほん
 

クレヨン

前回のものしりはかせでは、いろいろなざいりょうで作られた本をしょうかいしました。
最後にやっと、「紙」が登場したよね。
木から紙になったことで、本もどんどん作りやすく、見やすくなっていったんだよ。

でも、さいしょから今みんなが読んでいる本の形になったわけじゃないんだ。

にんじゃの本で見たことがあるかな?↓<巻子本(かんすぼん)>

巻子本(かんすぼん)


クレヨン


クレヨン  
江戸時代くらいまでは↓こんな形。<和装本(わそうぼん)>っていうよ。
和装本(わそうぼん)

そしてとうとう今の本の形ができあがったんだ。


クレヨン


今回は、

本 
〜本のつくり〜

をみてみよう

クレヨン  本のつくり 1
本のつくり

表紙は中の紙をまもるためのじょうぶな紙でできている。ようじんぼうだ。

表(おもて)が「表表紙(おもてびょうし)」

裏(うら)が「裏表紙(うらびょうし)」

背(せ:本だなに入っている時に見える部分)が
「背表紙(せびょうし)」

上下はそれぞれ「天」と、「地」

左右はとじてあるほうが「のど」と、
めくるほうが「小口(こぐち)」

たいらなところが「平(ひら)」


背のところが丸くカーブしていて、溝(みぞ)にくっつく部分がそとがわにチョコッとでている部分を「耳(みみ)」とよぶよ。本が開きやすくなるんだ。


クレヨン


クレヨン   本のつくり 2
本のつくり

「花布(はなぎれ)」は、昔の本は上の部分にゆびをかけて読まれた時に、本がいたんでしまうため、中の背の天と地、両方に布をはっていたんだ。今ではかざりとしても使われるよ。なかには、とてもきれいな布がつかわれていることもあるから、さがしてみてね。

「見返し(みかえし)」ここは・・・たいせつだよ!本によっては、ここからお話がはじまることもあるから、みのがさないでね。そうそう、ひみつの地図がかいてあったり・・・。

「扉(とびら)」は本の見返しの次にあって、本のタイトルや、作者の名前などを記したページのこと。本の世界をひらく扉だね。



クレヨン


クレヨン  もくじ
目次(もくじ)

なんで「目次(もくじ)」っていうのかな?
「目」は顔の中でいちばん目立つでしょう?
「次」は、かくじつにじゅん番になっているもの。
あわせると、「めだつものをじゅんばんにならべる」ってことなんだ。
目次は本のさいしょのほうにのってるよ。


クレヨン


クレヨン  さくいん
さくいん

「さくいん」その本にでてくることばを”あいうえお”じゅんにならべてあって、そのことばが何ページにかいてあるかを教えてくれるんだよ。
さくいんは本のさいごのほうにのってるよ。


クレヨン

クレヨン  図書館へ来てくれるお友だちへ
目、のど、口、耳。体の名前だね。ふしぎ!
 花の布なんて、とてもきれいな名前だけど、みんなは発見できたかな?
ぜひ、図書館の本を手にとって、かくにんしてみてね。

図書館の人は本のしゅうりをするときなどに、本の名前を使うよ。
「天によごれがあります」とか、「見返しにいたずら書きがあります」ってね。
もしも、本が汚れていたり、書きこみがしてあったら、
この名前を使って教えて、私たちをびっくりさせてね!

クレヨン

クレヨン  参考にした本
『調べ学習の基礎の基礎(しらべがくしゅうの きその きそ)
 だれでもできる赤木かん子の魔法の図書館学』  ポプラ社

『カラー版 本ができるまで』  岩波書店編集部編  岩波ジュニア新書

クレヨン




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