3. 江戸川区(えどがわく)には、図書館は、いつからあるんだろう?
「江戸川区立図書館のあゆみ」

今から78年前、日本が戦争(せんそう)をして、たくさんの被害(ひがい)をあたえ、あたえられて、世界的(せかいてき)に敵(てき)として監視(かんし)されていたころ、アメリカを中心とした国々の考えで、日本を民主主義(みんしゅしゅぎ)の国にするために、いろいろな新しいことが進められました。その中のひとつに、「だれでも自由にいろいろな考えを学べる図書館を日本中につくる」ということがありました。
昭和21(1946)年、江戸川区にも、東京都立江戸川図書館が、小岩小学校の中に作られました。
その図書館は、昭和25(1950)年10月に、江戸川区立江戸川図書館になり、26年(1951)年4月、江戸川区立小岩図書館と名前が変わります。 そして、小岩第一中学校のとなりに、小さいながらすてきな図書館がたてられ、たくさんの人が利用しました。小岩図書館はそのあと2回引っこしをして、平成24(2012)年に今の場所になりました。
その後、新しい図書館がふえていきました。
昭和26(1951)年 9月 松江(まつえ)図書館開館
昭和32(1957)年 8月 小松川(こまつがわ)図書館開館
昭和42(1967)年 5月 篠崎(しのざき)図書館開館
*松江図書館と小松川図書館と篠崎図書館は、その後たてかえられ、今の場所になりました。
昭和49(1974)年 6月 葛西(かさい)図書館開館
平成 5(1993)年 5月 西葛西(にしかさい)図書館開館
平成12(2000)年 7月 中央(ちゅうおう)図書館開館
平成16(2004)年 4月 鹿骨(ししぼね)・清新町(せいしんちょう)・東部(とうぶ)のコミュニティ図書館の3館が、区立図書館の仲間に入る
(東部コミュニティ図書館は、東部図書館開館にともない平成22年に閉館)
*コミュニティ図書館は、元々、地域(ちいき)の町会・自治会(じちかい)の図書館でした。
「上一色コミュニティセンター図書室」は、今も、区立図書館とは別に、地域で運営(うんえい)されています。
平成17(2005)年 9月 東葛西(ひがしかさい)図書館開館
平成22(2010)年 4月 篠崎子ども図書館開館
平成22(2010)年 12月 東部(とうぶ)図書館開館
令和 4(2022)年 5月 区立小学校5校で、区立図書館サテライト開始
2024年1月の時点で、 図書館 10館 コミュニティ図書館 2館 図書館サテライト 10校 あります。
まだまだ、目の不自由な人や体に障害(しょうがい)があって紙の本を読むのがむずかしい人、日本語以外の言葉を使う人のためのものなど、足りてはいないものがたくさんあります。そして、いろいろな情報(じょうほう)をもっともっと集めて、みなさんが見られるようにしなければなりません。図書館のくふうは、この先も、終わることなくつづきます。
ひとりひとりが主役の民主主義を作り上げる、道のとちゅうなのです。

【参考文献】
・『図書館のすべてがわかる本 1 図書館のはじまり・うつりかわり』
秋田喜代美/監修 こどもくらぶ/編 岩崎書店 2012年
・『本と図書館の歴史 ラクダの移動図書館から電子書籍まで』
モーリーン・サワ/文 ビル・スレイヴィン/絵 宮木陽子・小谷正子/訳 西村書店 2010年
・『東京都公立図書館略史 1872-1968』 東京都日比谷図書館 1969年
・『江戸川区史 第二巻』 江戸川区 1976年
・『江戸川区図書館事業概要』 江戸川区立中央図書館
・外務省ホームページ「国・地域|外務省 (mofa.go.jp)(外部サイト)及び「シリア・アラブ共和国|外務省 (mofa.go.jp)(外部サイト)
・国土交通省国土地理院ホームページ「日本全図 | 国土地理院 (gsi.go.jp)」(外部サイト)
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