[ものしりはかせバックナンバー]
中央図書館こども図書室ものしりはかせ

このコーナーでは 図書館のしくみを すこしずつしょうかいするよ!
みんなも 図書館ものしりはかせをめざそう!
(2007年 7-8月号 より)
今回のものしりはかせは、「図書館で働く人」

クレヨン

図書館ではどんな人たちが働いているのかな? どんな仕事をしているのかな?
そんな疑問に答えていくよ。

江戸川区には11の区立図書館があるよ。
その中で、中央地区の図書館と 江戸川区の図書館の中心的な役割をはたしているのが、中央図書館。
この中央図書館で働いている人について、説明するね。


クレヨン


クレヨン  中央図書館ではこんな人たちが働いているよ

 まずは、下の組織図(そしきず)を見てみよう。

組織図

 中央図書館は、館長の下に3つの係がある。庶務係、企画係、そしてサービス係。
 他にも、図書館の中をきれいにしてくれる清掃の人や、図書館を守ってくれる警備・設備の人がいるよ。

 さて、館長やそれぞれの係は、どんな仕事をしているのかな?
 カウンターでみんなと顔を合わせることが多いサービス係を中心に、簡単に説明していこう。

*館長
 中央図書館だけでなく、江戸川区立の図書館全ての中心になる責任者。

*係長
 館長を助けて職員をまとめる、各係のリーダー。
 サービス係の係長は、清新町・鹿骨・東部コミュニティ図書館の館長も
 しているよ!

*庶務係
 (1)図書館の本や図書館で必要なものを買う。
   図書館で働く人のために仕事をする。
 (2)図書館の建物や設備を管理する。

*企画係
 (1)江戸川区の図書館の今とこれからを考え、企画運営する。
 (2)中央図書館での、主に大人向けの行事・展示の計画をたて、運営する。
 (3)江戸川区立図書館のコンピューターを管理する。
 (4)図書館のホームページをつくり、Web図書館を管理する。
 (5)図書館に役立つ情報を集め、図書館員向けの勉強会をひらく。

*サービス係 ←みんなが図書館を利用するときに接する係の人たち!
T.サービス係みんなの仕事
 (1)“かしだしけん”をつくる。
 (2)本の貸出や返却をする。
 (3)返却された本を本棚にもどし、整理整頓をする。
 (4)予約された本を本棚から抜く。
 (5)本を探すお手伝いをする。
 (6)他の図書館から中央図書館に返ってきた本を処理する。
 (7)予約された本の準備が出来たら、利用者に連絡する。
 (8)本・雑誌・新聞・CD・DVD・ビデオなど、買うものを選ぶ。
 (9)江戸川区内の各図書館と担当ごとの会議をして、連絡を取り合う。

U.サービス係の中で分担している仕事
 【蔵書構築】 ←「図書館に新しい本がやってきた!」で、
           中心的な役割をはたしているよ。
 (1)毎週毎週出る本をチェックして、図書館に必要があるものかどうか
   一冊ずつ調べる。
 (2)調べたデータをもとに、会議をひらいて、どの本を買うかを決める。

 【資料管理】
 (1)江戸川区に所蔵のないリクエストの本を準備する。
 (2)都立図書館や他の区の図書館と連絡して協力する。
 (3)壊れた本や古い本の修理や保存、買い直しをする。
 (4)視聴覚資料(CD・DVD・ビデオ)を選んで、貸出するための準備や
   装備をする。
 (5)インターネットで外国のホームページを見て、英語・中国語・韓国語などの
   外国語の本を選ぶ。
   また、貸出の準備や装備をする。
 (6)古くても図書館に所蔵しておくべき本を選んで保存する。

 【レファレンス】
 (1)図書館の資料やインターネットなどを使って、調べもののお手伝いをする。
 (2)郷土資料や行政資料を収集・保存する。

 【障害者サービス】
 (1)区内に住む、目や耳など体の不自由な人のために資料の貸出の
   準備をする。
 (2)読書相談を受けて、全国の図書館と連絡して準備して貸出する。

 【児童】 ←今までのものしりはかせで、少しずつ紹介しているよ。
 (1)学校、幼稚園、保育園などと連絡をとり、協力する。
 (2)こども図書室のお便りやホームページをつくる。 ←“ものしりはかせ”も
   ここに入るよ!
 (3)年間のおはなし会や劇団公演を計画して、実施する。

 ざっと見てきたけど、いろんなお仕事があるよね。

 図書館で働いている人たちは、全員合わせると100人近くいるよ。
 そんな図書館の中で、一番えらい人は、もう、わかったかな?
 今回は、図書館で一番えらい人、“館長”にインタビューしてみたよ。


クレヨン


クレヨン  館長インタビュー(2007年7月現在)

――簡単な自己紹介をお願いします
 中央図書館長になって6年目です。子どもが小さかった頃には、寝る前の読み聞かせが とっても楽しい時間でした。

――どんなお仕事をしていますか?
 中央図書館だけでなく、江戸川区内11の区立図書館全体の責任者です。

――図書館で働いてよかったこと、大変なことはなんですか?
 とても本好きなので、たくさんの本に囲まれての毎日は幸せです。 みなさんも、もっともっと本好きになってくれたらうれしいです。
 大変なのは、多くのお客様の、それぞれ異なったご要望におこたえすることです。 図書館で働く人はみんな、毎日そのために努力しています。

――子どもの頃、なりたかった職業はなんですか?
 ピアノの先生になりたかったように記憶していますが、毎日のレッスンに耐え切れず すぐにあきらめてしまいました。

――今までに何冊くらいの本を読みましたか?
 よくわかりませんが、今は1ヶ月に7冊くらいのペースで読んでいます。 このペースで読んだとすると、1年間に80冊くらい、40年間で3000冊くらいでしょうか。 江戸川区の図書館には全部で100万冊以上の本がありますが、それに比べると、 一人の人間が一生の間に読める本ってほんの少しなんです。 みなさんも、自分にとって大切な本にたくさん出会えるといいですね。

――一番本を読んでいた時期はいつですか?
 多分、中学以降の学生時代です。人としての生き方の基礎が固まるこの時期に、 本を読んで様々な人々の考え方や感じ方を知ることは、とても大切なことだと思います。

――子どもたちへのメッセージをお願いします
 大人はみんな、先生もお家の方も「本を読め、本を読め」とおっしゃっているかもしれません。 でも、「読め」と言われて読むのもつまらないと思っていませんか? 読むならやっぱり楽しくなくっちゃ。 1冊お気に入りの本が見つかれば、そこからきっと、どんどん本の世界が広がっていきます。 どうぞあなたのお気に入りの1冊を見つけに中央図書館子ども図書室においでください。お待ちしています。

――ありがとうございました!
 最後に、担当者から見た館長を、少しご紹介します。
 江戸川区立図書館全ての責任者という立場にあるので、 図書館の中だけでなく、区役所で行われる会議や学校行事などにも出席しています。 その他、区民からの意見や要望を聞き、対処しています。
 毎朝、開館時間まで書架整理をしたり、忙しい中でもたくさんの本を読んだりしています。 とても図書館がすきな館長さんです。


クレヨン


クレヨン  図書館へ来てくれるお友だちへ

どんな人たちがどんな仕事をしているか、わかってもらえたかな?
みんなにより良い利用をしてもらえるように、図書館にはいろいろな仕事があります。
そして図書館には、みんなに利用してもらえるのを待っている本も、たくさんあります!
ぜひ、図書館に来てくださいね!!

クレヨン



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