アレックスと私
	アイリーン・Ｍ．ペパーバーグ／著　　佐柳信男／訳
	早川書房
	2020年発行　　ISBN　978-4-15-050564-6
	蔑んだ意味合いを含んだ「鳥頭」のイメージを反転させた天才インコのアレックス。十数年前まで、鳥類の能力では不可能と思われていた行動を次々にこなしてみせた功績はとても大きい。本当は臆病なのに身内に偉そうな態度をとる様子は、小さな男の子が家族に甘えているようで、どこか憎めない。 ●ご予約はこちら

	バカボンのパパよりバカなパパ
	赤塚りえ子／著
	徳間書店
	2010年発行　　ISBN　978-4-19-862967-0
	やがて天才バカボンを生む18歳の赤塚青年。上京してすぐに住んだのは、江戸川区小松川でした。何だか縁を感じます。「ウケるためなら死んでもいい」とムササビの真似をして木から飛び降りるかと思えば、「自分が偉いと思ってると、人は何も言ってくれない。自分が一番バカになればいいの。何でも言ってくれるよ」という謙虚さで愛されます。愛娘が見た赤塚不二夫の“ギャグ”人生の物語です。 ●ご予約はこちら

	薄暮
	篠田節子／著
	日本経済新聞出版社
	2009年発行　　ISBN　978-4-532-17093-6
	地元に埋もれていた郷土画家の遺作が突如脚光を浴びる。編集者の橘は、この「閉じられた異才」を世に知らしめようと画集出版へと動き出す。画家を支え続けた妻の情念や、郷土の人々の欲と疑心など、真に迫る心理描写に目が離せない。夫婦のあり方も考えさせられ、読み応えのある重厚な作品。 ●ご予約はこちら