『電柱マニア』
	須賀　亮行／著
	オーム社
	2020年発行　　ISBN:978-4-274-22600-7
	著者は3歳から電柱に目覚め、小学1年生の頃には電柱模型を自作するほどの立派なマニアに。邪魔としか思えない電柱をメインに富士山とのベストショットを紹介するなど、様々な電柱の魅力がこれでもかと書いてあり、読めば読むほど意味不明なのが逆におもしろい。 ●ご予約はこちら

	『子供時代』
	リュドミラ・ウリツカヤ／著　　ウラジーミル・リュバロフ／絵　　沼野　恭子／訳
	新潮社
	2015年発行　　ISBN:978-4-10-590118-9
	第二次世界大戦終結からさほど経っていないソ連を背景に描かれるのは、そこに生きる子供たちの日常に突如訪れる、『ささやかな奇跡の瞬間』の物語たち。 六つの短編と印象的なイラストからなるこの本が読む人に伝えてくれるのは、子供らが『人生』をまだ明確にそれと理解していないながらも、時に大胆さ、時に賢明さを以って向かい合う姿の尊さ、そしてあの時代に流れていたであろう『独特の空気』の余韻です。 ●ご予約はこちら

	『平岩弓枝「御宿かわせみ」の世界』
	オール讀物／責任編集
	文藝春秋
	2023年発行　　ISBN:978-4-16-007073-8
	今年惜しまれつつも逝去した作家・平岩弓枝の代表作「御宿かわせみ」の魅力を紹介する本。何度もドラマや舞台化された人気作の面白さを、キャストと作者との対談などで振り返る。裏話もたっぷり。読了後はぜひシリーズの再読を！ ●ご予約はこちら

	『山本周五郎中短篇秀作選集１　待つ』
	山本　周五郎／著　　竹添　敦子／監修
	小学館
	2005年発行　　ISBN:978-4-09-677201-0
	山本周五郎の「無償の行い」を描いた作品は数多くあるが、本書に収められている「裏の木戸はあいている」ほど人間を信じるという心持ちを思い起こさせる作品はないと思っている。「自己責任」「弱者切り捨て」などという言葉の対極にあるようなこの小説が、現代でも多くの読者の心に届くことを切に願う。 ●ご予約はこちら